木管五重奏のためのMACARONIQUE~マカロニック~

短期間に集中して、苦労して、でも楽しく作曲しました。斬新でおもしろい音。いわゆるメロディーの要素は排除。ほとんど不協和音のみを使用。短く鋭く辛口でピリっとしびれる1粒の黒コショウのイメージです。曲は演奏されて初めて音楽になります。この初演のレコーディングにステキな方々に演奏してもらって、わたしはとても幸せです。 (C.M)

In The Still of Night~夜のしじまの中で~

ヴァイオリニストの加藤高志氏に捧げた曲です。このバラードを木管五重奏曲に編曲。終始一貫して5人のフレーズは全て同じ動きをします。テンションの高い和音の美しさを追求するのに少なからずの時間を要しました。アンサンブルを味わうためのメソッドとして、それに相応しい曲であれば良いのですが...。 (H.M)

Milonga viento ~風のミロンガ~

ミロンガは元来タンゴの原形といわれています。この曲は、アストル・ピアソラの精神に感化され、熱い情熱、昂揚するリズム、更には胸を焦がすようなハーモニー等々を取り入れた曲にしようと一気に書き進みました。風が過ぎ去る際のスピード感を木管五重奏で表現しようと試みた作品です。 (H.M)

The Sunny Spot~日溜まり~

いつだったか冬の寒い日に、ソプラノサックスのイメージを推敲(?)していくうちにできた曲が、名手佐野博美によって、無味な五線譜の音符が美しい花を咲かせ香りを立ちのぼらせているような生き生きとした音楽になりました。ソプラノサックスにとって、Dメイジャーのキーは運指がやっかいなのですが、シャープ系の調の音色は独特のニュアンスを醸し出してきます。このことをジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」などを聴いた時から知ってしまった訳です。 (H.M)

Alone~忘れられた約束~

悲しみも寂しさも人を強くしてくれる。そして優しさもおしえてくれる。 (H.S)なんかいいことあったの?ニッコニコだね~。そう、笑顔は幸せを呼ぶんだよ。(H.S)